難敵を落とすための戦略

こういう仕事していると、面白い人も多くて、普通ならこちらからのお願いで明らかにこちらに否が無く、相手にもうお願いしてボールを渡すだけなのに、それに対していろんな理由でそれを拒否する人というのはいる。まあ、逆の立場で考えたりすれば自分もそうなる可能性もなきにしもあらずだし、その人の上司の方針があってそれに従わなければならないなんてこともあったりして、それがお互いにストレスになったり、仕事の進みの悪さになったりするもの。今日も本当苦労した。
こういうときには相手に利益があるということをうまく説明することが大事だったりする。いつもならある小規模のものでも引き受けてくれないところを、大きな問題となっている場合に、その大きな問題をある程度小さくするための交渉を、依頼をしているこちらが引き受けてあげて、その残り分はお願いするという手法ならいつもの引き受けないレベルのものも容易にお願いできたりする。これは何か調整するときの技でもあり、自分が望む結果よりも大きく要求して一度断らせて、その要求を縮小して妥協しているように見せることで相手に引き受けさせやすくする。
ある程度の妥協を見せることは、スピードを求められる時代に必要なこと。あとはその妥協のダメージをどれだけ減らせられるかが、交渉力の見せ場なのである。