この国のことをよく見ている

東のエデンという深夜アニメが面白いというのを聞いて、ここキャッチアップしてみてましたが、確かに面白い。攻殻機動隊のスタッフなんですね。画はハチクロの人なので可愛いけど、なんかいい感じの雰囲気。ノブレス・オブリージュという言葉が話の中でよく出てきますが、これは持てるものの義務という意味。話では11人が携帯電話でつながるコンシェルジュに依頼して100億円の範囲で何でも出来てしまう。これで日本を変える(救う)こと、失敗したり11人の中の誰かが先にゴールすれば死が待っていること。つまり死をかけた日本を救う義務を負わされているのである。
実はもう最終回までやってしまい、しかも中途半端な終わり方で映画に続く・・・というちょっと商業的な感じはありましたが、今の日本のことをよく捉えているストーリーで面白いです。携帯電話への依存性、ニートの問題、今現在からどう進んでいったらよいのかわからない硬直化した国の問題など。あと、話の中に出てくる「東のエデン」システムが、セカイカメラに似ていてこの辺のガジェット・IT好きにはたまりません(笑)。

まさかアニメから良い言葉をもらうとは思ってませんでしたが、最終回に主人公の滝沢朗が言った言葉がちょっとうならされました。
「この国には頭のいい連中がいっぱいいるのに、誰も損な役回りをしない」
政府や政治家ってお金や権限の持てるものの義務として、損な役回りをして国や国民を良い方向に向けていくのが仕事なのでは・・・こういうことって、政治だけじゃないけど、自分の仕事にも当てはめてみて、改めて考えさせられた気がします。